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▼ 第50回 スペック競争の意味 PS3 vs Xbox360   SCE発表会 前回に引き続いてE3で感じたことを。
まずはプレイステーション3とXbox360のスペック競争についてである。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)とマイクロソフトは、その次世代機の数字的性能について、かなり誇りと拘りがあるようだ。
SCEのカンファレス前半は技術的な内容が多く、日本から到着して空港から直行したためもあり、正直かなりの眠気に襲われた。勉強不足を棚に上げて言うが、技術者でもゲーム開発者でもない筆者には「2テラFLOPS級の演算能力」とか「128ビットSIMD型RISCプロセッサ」とか言われても、かなり実感がない。比較グラフでプレステ2の35倍、Xbox360の約2倍と示されて、やっとわかったような気になる。
▼X360の反撃  マイクロソフト発表会  マイクロソフトにより配布された資料  マイクロソフトブース Xbox360コーナー(1)  マイクロソフトブース Xbox360コーナー(2)  マイクロソフトブース Xbox360コーナー(3) しかしこの比較グラフ、ライバルであるマイクロソフトにとってはかなり面白くなかったようだ。E3最終日に「Xbox360とPS3の性能比較」という英文の文書を、マスコミ関係者にメールで送ってきた。
この文書SCEの言っていることが全てではなく、確かに「Floating Point Performance」(浮動小数点演算性能、3DCGの表現能力に関わりが大きい)はPS3の方が優れているが、「General Purpose Performance」(全般的な演算性能)では、Xbox360はPS2の約3倍もある、ということが主に言いたい模様だ。
他社製品の何倍とかの表現で、自社の方が優れていることをアピールしたい気持ちはよくわかるし、それをするのは企業として当たり前のことであろう。
だがこういった性能数値、数値それ自体は一般のユーザーにとってほとんど意味のないものである。その能力でどんなソフトが、どういう風に遊べるのかが、ユーザーにとって大切なこと。あえてユーザーにとって大事な数値といえば価格であろう。
さてXbox360は映像だけでなく、いくつかのタイトルがプレイ可能の状態で出展されていた。Media Onlyとなっているその展示を見ていると、同行していた現地在住のコーディネーター(ゲームの取材は年に1回、E3しかしない人)に、「橘さん、Xbox360ってG5なんですか?」と質問される。
そう噂には聞いていたが、モニターの下に見える扇風機の奥にMac G5がある。暫定的な開発ツールとして使っているようだが、マイクロソフトがMac…、こんなところで時代の変化をしみじみ感じる。
ただ今年のマイクロソフトブースのメインは、現行Xboxソフトの展示。アメリカ、ヨーロッパでは好調なセールスが続いており、これから年末までソフトはもちろん、おそらくハードも売れ続けることが予想される。
次世代機Xbox360を約半年後にリリースするのは、対プレステ戦略として大事なことであろう。だがあわてて出す必要がどこまであるのか、日本とあまりにも違うアメリカ市場を改めて見るとちょっともったいない気もしてくる。
現行機の勢いをXbox360はどこまで引き継げるか。微妙なバランスが要求されそうだ。
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