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▼ 第55回 矛盾する戦術 Xbox360は?  基調講演するロビー・バック氏 (マイクロソフト チーフXboxオフィサー) 東京ゲームショウリポート第一弾としてまずはマイクロソフトのXbox360について考察したい。まず気になったのは、日本のXbox事業本部長である丸山嘉浩氏と、アメリカの責任者ロビー・バック氏との戦術の矛盾である。
丸山氏はゲームショウ前日の発表会で「まずはゲーム機として、幅広いユーザーに訴える」と述べたのに対して、翌日幕張メッセで行われたバック氏の講演では、「テレビに繋がる究極のデジタルアンプ」という部分が強調された。またゲームショウのブースでも、家電量販店のホームシアター売り場のようなスペースで、単なるゲーム機でないXbox360の機能がアピールされた。
Xbox360は多機能、高性能機種なのだからそれは矛盾しているのではなく、ハードの違った部分の魅力を語っているに過ぎないと反論されるかもしれない。だが、ユーザーにどの部分をアピールするのか統一しなくては、メッセージは伝わりにくい。このままではごく一部のファンやデジタル機器に詳しい人以外にとって、なんだかわからないマシンになってしまう危険性を感じる。
例えに出すのが非常に心苦しいが、3DOリアルの導入戦略時と同じような印象を今のXbox360に抱いてしまうのだ。
▼キラー不在  マイクロソフトブース(1)  マイクロソフトブース(2) 一方ソフトを見てみると、現行のXboxのときよりはるかに良い状況という印象を受けるが、発売時に360ならではの魅力あるソフトが揃ったとは言い難い。特にゲームショウで「ブルードラゴン」と「ロストオデッセイ」が映像出展さえされないのは、非常に残念である。両作ともファイナルファンタジーの生みの親として知られる坂口博信氏の作品で、Xbox360にとってキラーコンテンツとなりうるソフトである。たとえイメージ映像だけであっても、ゲームショウ来場者は見たかったはずだ。
ハードの価格がまだ高い時期に購入する初期のユーザーは、単体のソフトをプレイするためだけではなかなか思い切れない。将来このハードで、あれやこれや楽しみな作品がたくさん遊べるという保険が欲しいのである。
▼360だから出来る作品は?  「N3」は60分待ちとなかなかの人気 かなり厳しい意見になってしまったが、360は様々な可能性を秘めていることは間違いない。例えば「N3 NINETY-NINE NIGHTS」は、ゲーム画面だけだと、最近流行のアクションゲームをXbox360用に作ったようにも見えてしまうが、プロデューサーの水口哲也氏によると、ムービーの演出やストーリー展開にもかなり自信があるようだ。
美しいだけのCGムービーやゲーム画面だけでなく、360だからこそ出来たストーリーとアクションの融合と言えるような、新しいゲームの形を見せてくれることを期待したい。
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