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▼ 第66回 Zの行方 GTAサンアンドレアス発売の可能性?
 第3回テレビゲームと子どもに関する協議会 以前から話題にしている暴力的なテレビゲームの販売規制問題が、大きな節目を迎えたようだ。
先週17日金曜日、東京都の主催による「第3回テレビゲームと子どもに関する協議会」が行われ、その場でゲーム業界団体であるコンピュータエンターテインメント協会(CESA)より、年齢別レーティング制度の変更とそれに伴う販売自主規制について発表があったのである。
▼Zは18禁!? ゲーム販売禁止決まる  CONTINUE Vol.26 (太田出版) 「ゲームと暴力表現」を連載中  レーティングの変更などを発表する 和田洋一 CESA副会長(スクウェア・エニックス代表取締役) 前回の協議会の模様は当ブログでも触れているし、現在発売中の「CONTINUE」(太田出版)でもレーティング制度変更の背景などを書いており、そちらもお読みいただくと自主規制の流れが理解いただけるはずであるが、まずは今回発表された新自主規制の概要を整理したい。
レーティング制度の変更(変更前→後)
全年齢対象 → A(全年齢対象)
12歳以上対象 → B(12歳以上対象)
15歳以上対象 → C(15歳以上対象)
18歳以上対象 → D(17歳以上対象)とZ(18歳以上のみ対象)に分かれる
販売自主規制の変更
「Z(18歳以上のみ対象)」は18歳以下に販売しないことを前提とした区分であり、従来の自主規制の「販売自粛」から「販売禁止」に強化して販売店各社にお願いし、5月31日より現状の自主規制から切り替える
今回これらの発表はCESA副会長である和田洋一氏(スクウェア・エニックス代表取締役)より行われた。和田氏によると新制度でZ区分と判断されたソフトのパッケージには18歳未満に販売を禁止することが明示され、表示場所などもわかりやすく工夫。またこれまでの18歳以上対象作品は全て再審査を行う方針で、Zと判定されたものも同様に販売禁止対象とするという。
また18歳以上のみ対象となっても、これまでより過激な表現を認めるわけでなく、このZは世間一般の18禁とは一線を画すものであるとする。
販売店側は代表として日本テレビゲーム商業組合の新谷理事長より発言があり、この新しい自主規制に協力していく方針という。
東京都は今回の発表を協議の前進として評価をしており、都と業界の合意事項として近く文書にまとめる予定だ。
▼疑問も残るが、評価もできる この発表を持ってCESA、販売店共に青少年へのゲーム販売問題の一応の区切りを付けたいのであろう。だが、どういうものがZになるのかその基準は運用が始まるまで明確でないこと、実質的な表現規制に繋がる可能性など、書き出すときりがないほど様々な疑問が残る。
だが自治体が現行の「18歳以上対象」ソフトを一律に規制したり、行政の基準で一方的に有害図書指定されたりすることに対する歯止めとなることも考えられ、評価できる点も多い。
当然、引き続きこの問題を扱っていくつもりであるが、まずひとつだけ言えることとしてこの変更で「グランド・セプト・オート(GTA) サンアンドレアス」の日本発売の道が開けたということに触れておきたい。
▼GTAサンアンドレアス発売は? 同作品は神奈川県が有害図書指定したことから有名になった「GTAV」のシリーズ。アメリカでは一昨年に発売され、発売1ヶ月余りで500万を超える驚異的な売り上げを達成。同年のナンバーワンソフトとして世界的な大ヒット作品をなっている。
ただし現在は、隠し要素として過度に性的なものが入れられていた疑惑から、アメリカでも18歳未満禁止である「A Only」(アダルトオンリー 18歳以上指定で、家庭用ソフトがこの区分になることは極めて珍しい)に指定され、発売元はそれが原因で株主代表訴訟まで起こされている。
日本では当初昨年発売される予定であったが、販売規制問題の行方を見定める形で、発売元のカプコンは発売予定リストから外したままとなっていた。
もしかするとこのサンアンドレアスが最初のZ区分作品となるのかもしれないが、制度の変更により表現の自由が担保されるのであれば、これも自主規制の評価できる部分と言えるだろう。
新制度がどのように運用されるのか、自治体によるゲーム販売規制はどうなるのか、注目して取材を続けたい。
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