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とある休日、繁華街のゲームショップの前を通ったところ、店頭でなにやらイベントが実施されており、30名ほどの若者が集まっていた。なんのイベントか覗いてみると、あるスポーツゲームの店頭大会。「ただ今、優勝目指した熱い戦いが…」という司会者の実況が聞こえてくる。 だが、通り過ぎようしたその瞬間、同じ司会者の声に思わず足が止まった。 「優勝者には大人気のニンテンドーDSLiteが賞品として…」 このソフト、マルチプラットフォーム(※)だが、DS版はないはずである。お客さんの注目を集めるために、なりふりかまわず皆が欲しがるものを賞品としたのであろう。気持ちは理解できるし、別にいけないことではない。 しかし、まるでゲームと関係ない商品ならともかく、そのソフトの販促に結びつかないハードを賞品とするのは、どうも本末転倒のような気がしてならない。 「DSLiteが欲しいが買えない」という声は相変わらず聞こえてくる。お店でたまたま入荷タイミングに当たらなければ、手に入れることは難しい。任天堂は4月に予定を上回る80万台のLiteを出荷したというが、今のところ品薄感は解消されていない。ソフト売り上げランキング上位はDSだらけである。 いささか加熱気味とも思えるこの人気ぶりだが、DSには他の追い風要因もある。一般的にDS用ソフトはPSPに比べて開発コストが低く、ゲームボーイと比べてもソフトの製造料金などが安いのである。結果ソフトメーカーにも、DSタイトルに力を入れるところが増えている。 一方任天堂は先週、「レボリューション」という開発コードネームで知られていた次世代機の名称を、「Wii」(ウィー)と発表した。DS人気でアクセスが増えているであろう、自社のホームページでの突然の発表であった。 DSの勢いがストレートにWiiに繋がるかというと、それは容易なことではない。しかしゲーム業界に任天堂の影響力が、再び大きくなりつつあることは間違いない。 ※ 同じソフトを複数のハード対応として開発、発売すること。 |
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