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▼実はPSPも、携帯ゲーム機ブームは世界的現象 7月末、ニンテンドーDSの国内出荷1000万台突破が発表された。筆者の周りでもDSを欲しがる人は多いが、「なにしたいの?」と詳しく聞くと意外にブームにのせられているだけのケースも多い。しかし、ここしばらく月間80万台程度が売れ続けているわけで、店頭での品切れ品薄が未だに解消していない。ただのブームというより、異常事態の域に達していると言っていいだろう。
そのDS人気が貢献してゲーム市場で携帯ゲームのシェアが急上昇している。数年前までは20−30%のシェアであったのが、今年は据え置きタイプを携帯機が上回る見込みだ。
更にこの携帯機人気は日本だけの現象ではない。実は世界出荷ベースで見ればPSPも既に2000万台を突破しており、かなりのハイペースで売れているのだ。現在全世界のゲームユーザーが、携帯ゲーム機を向いているといっても過言ではない。
▼FF、ポケモン、本格ゲームソフトがDSに 話を日本に戻すと、「脳トレ」(※1)など気軽にできる新機軸のソフトで売り上げを伸ばしてきたDSのソフトラインナップに変化が出てきている。もちろん、「大人の常識力」(※2)など、「脳トレ」の延長にある種類のソフトも登場し続けるが、まずは「Newスーパーマリオブラザーズ」が、200万を超える大ヒットとなった。そして今月は「ファイナルファンタジーV」、来月には「ポケットモンスター ダイアモンド&パール」が登場する。
両者とも前評判は高く、これらの本格的なゲームが立て続けに発売され、しかも売れることになると、ライトユーザー層を取り込んで成功したDSで売れる商品の幅が広がっているこの証明となる。もしかすると今年のソフト売り上げ上位は、PS2用の「ファイナルファンタジー]U」を除いて、全てがニンテンドーDS用なんてことになりかねない状況である。
任天堂の岩田聡社長が発言してきた「間口が広く奥が深い」ゲームというものは、どうやら個々のソフトのことだけでなく、DSそのものを示していたようだ。
※1 正式名称は「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」
※2 同じく「日本常識力検定協会監修 今さら人には聞けない 大人の常識力トレーニング DS」が正式名称。この手のソフトはタイトルが長いのが特徴?
▼そして次世代の覇者は? 一方日経リサーチが発表した調査結果によると、40%以上の人がゲーム機を利用する時間が減ったと回答している。反面インターネットや携帯電話の利用は増えており、現代人を取り巻くメディアが多様化する中、DSがヒットしたからといってゲームをする時間が今後飛躍的増えるとは考え難い。
もちろん携帯ゲーム機人気とゲーム機使用時間の減少の背景には、家庭用据え置きタイプがプレイステーション2から次世代への交代期にあるという理由もあるだろう。しかしここで疑問となるのは、年末に「プレイステーション3」や「Wii」が登場すれば、世間の関心や注目がそちらに移るのかということだ。
ゲームをするには携帯ゲーム機で充分だし、パソコンでも携帯電話でもゲームは出来る。現在の一般ユーザーにとって、家庭用ゲーム機はわざわざ必要としないものになりつつあるように思えるのだ。
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