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▼本番は今週  発売前夜のゲーム販売店前 20時半でこの混雑状況
11日土曜、プレイステーション3が日本国内で発売された。10万台弱という初日の出荷台数から、当然のように即完売。少ない商品を求める行列と、ネットオークションで高値取引されたことがニュースとなり、プレステ人気が健在であることを世間に印象付けることに、ひとまず成功した。ただ、問題は今週以降だ。17日金曜日にアメリカ発売が待っているからである。
実は先週の国内発売、これまでのように日本市場で先に発売して、しばらく後に米国展開というスケジュールであれば、数倍の出荷数が可能であったはずだ。今週も大量に追加出荷できるだろうし、今月末には供給も安定し普通に買えたであろう。
だが今回はすぐに米国発売するスケジュールで、初週にアメリカでは40万台程度の出荷がなされるという情報もある。理由は簡単で、今やゲームビジネスの主戦場はアメリカであり、これ以上Xbox360に遅れをとるわけにはいかないからだ。任天堂のWiiに至っては、日本より早くアメリカで発売する。(日本は12月2日、米国は11月19日)
つまりこの今週末より始まる三社の米国での激突が、次世代ゲーム機戦争の本番と考えるべきであろう。
▼出荷はアメリカ優先?
この状況で今後予想されるのは、PS3の出荷がアメリカ優先になり日本では品薄状態が続くこと。米国ではこれからクリスマスシーズンが始まり、この時期にお店の棚を確保し続けることが、セールスを伸ばす上での絶対条件となる。もしここで商品供給が途絶えると、その棚がマイクロソフトや任天堂に奪われる可能性があるからである。
もちろん日本にも待っているユーザーは大勢いる。だが、初日の出荷台数からもアメリカ市場が優先される可能性が高いし、世界戦略を考えると当然の事と言える。シェア確保というビジネス面からすれば、エアカーゴを駆使してでも、クリスマスが終わるまで米国市場に出荷を絶やすべきではない。
▼で、買い時はいつなのよ?
では日本市場ではどうなるのか。「いつごろ買えるの?いつ買ったらいいの?」週末テレビ局にいたところ、発売のニュースを見たスタッフに、こう質問された。あくまで個人的な見解だが、「来秋以降、来年末くらいでいいのでは」と回答している。
理由のひとつはPS3のソフトが充実するのは、どう考えても来年秋以降であろうこと。「ファイナルファンタジー]V」「バイオハザード5」など、注目タイトルのほとんどはまだ発売時期を発表していない。またネットワークサービスも、まだまだこれから充実させていく段階だ。
もうひとつの理由は、先日行われたソニーの第2四半期決算説明会で、「PS3のコストダウンを早急に図る」という趣旨の発言があったことだ。現在1台あたり10万円近いといわれる製造コストは、早期に黒字転換するためにはPS2以上のペースで売れなくてはならないもので、それはかなり難しい。ソニーの業績回復のためにも、PS3のコストダウンは急務となっている。
まずは製造費の大きな部分を占めるブルーレイディスクドライブと、CPU「Cell」が本格的量産体制に入ることで、コストを大幅に削減することを早急に目指すはず。ソニーお得意の内部構造を簡素化することでのコストダウンも、早期に行われるだろう。
▼価格競争は…
SCEにとって現在のユーザーは「どうしても欲しい」人達。ゲームやハイテク機器のコアユーザーがほとんどだ。オークションで倍以上の値段で取引されたように(既にだいぶ下がっているようだが)、彼らは多少高くても欲しいものは買う。だが、そういう人達だけではゲームビジネスは成立しない。より広い層に買ってもらうためには、販売価格を下げる必要があるだろう。
PS2のときはライバル不在の状態が長く続き、なかなか販売価格が下がらなかったが、ライバルが存在する今回は、最初のプレステのときのようにシェア確保を目指した価格競争が起こるかもしれない。
海外でXbox360がこの年末更に販売を伸ばすことになれば、SCEは商品の供給体制が整い、ソフトも充実してくる来年秋以降、価格を見直して勝負に出てくる可能性は充分にある。
もちろんこういった商品に、「買い時」というものが存在するのかどうかは、定かでない。個々人が欲しいとき、やりたいときが買い時であり、納得して楽しめればよいのだから。
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